【台湾・鶴田屋】長崎風味豬排餐(198NTD)
2014.10.21 Tuesday

そうです。今回のトルコライスは、日本をちょっと離れて親日として有名な国「台湾」へ行ってきました。
※過程を見られたい方は、こちらの「3泊4日総集編」をご覧ください。
この大直駅付近は、学生街として有名な街のようで、近くには小学校や中学校など多くの学生が学んでいる街でもあるみたいです。
店内に入ろうとしていたところ、店主らしく方が出迎えてくれました。
このお店に取材に行く際、メールでコンタクトを取っていた「鶴田穏朝」さん。話を聞いてみると、なんと長崎出身の方で海外のあちこちで店舗の立ち上げを行っているという方でした。
午後2時ごろの到着となってしまい、ランチの営業時間が終了するギリギリの時間帯でしたが、快く受け入れてくださった事を感謝いたします。

↑鶴田屋さんの店内。テーブル席が4席ほどと、子供さんが遊ぶスペースも完備。

↑壁には有名人らしきサインが色々と。中には日本語で書かれているものもありました。
店内を見回してみると、テーブル席が4席と子供さんを遊ばせるスペースが用意されていました。意外にもママさんの利用が多かったりするのでしょうか?
日本から持ち込んだお土産(福砂屋のカステラ、五島うどんと飛魚だしセット、トルコライスマニアックスTシャツ)を手渡し、「台湾のカステラは日本のカステラとまったく違う」という事で話が盛り上がってしまいました。(台湾のカステラはスポンジケーキみたいらしいです。長崎のカステラ職人さん、台湾はスキマですよ!)
ひとしきりお話した後、メニューを見せてもらいました。

↑鶴田屋さんのメニューの一部。「長崎風味豬排餐」がトルコライスの中国語訳みたいです。
鶴田屋さんでは「5種類」のトルコライスを用意。全種類のトルコライスを注文したいところですが、胃袋のキャパシティも考えて基本的なトンカツスタイルである「長崎風味豬排餐」をチョイス。
同行者の実兄は、チキンカツスタイルの「長崎風味雉排餐」をチョイスしてみました。
トルコライスの中国語訳は「長崎風味豬排餐」と書かれていますが、これは鶴田さんによる意訳との事です。
台湾の方に「トルコライス」と言っても、中身がわからないので、「長崎の名物料理」として「長崎風味」の「豬排餐(豚肉の食事)」としたそうです。(トンカツだと「炸豬排」と表記されるみたいですね。)
ちなみに、台湾だと「豚肉」の事は「豬肉」と表示され、「鶏肉」の事を「雉肉」と表記されます。「日式」は「日本式」という意味ですね。
「豬って書いてあるから、猪の肉だっ!」と勘違いされやすいですが、豚肉の事なので要注意です。(本当の猪肉の場合は「山豬肉」という表記になります。)

↑鶴田屋さんの「長崎風味豬排餐(トルコライス)」198NTD(取材時で約700円)

↑同行者がチョイスの「長崎風味雉排餐(チキンカツトルコ)」198NTD

↑プラス50元でスープとドリンク、ミニデザートが付属されます。

↑トンカツは分厚めなスタイル。しっかりとした食べ応えでドミソースもしっかり。

↑具無しのサフランライス・スタイル。香り高い仕上がりです。

↑細めのパスタを使ったトマトソース仕上げ。具材に玉ねぎやベーコンを使ってます。
オーダー後、数分でやってきたトルコライスは、トンカツにサフランライス、トマトソースのパスタとサラダが別皿に入れた上で同皿についてくるスタイル。
メインとなるトンカツは、分厚めな仕様に仕上げていますね。
鶴田さんによると、台湾の方は「メイン」となるものをとても重要視しているとの事で、このトルコライスもメインのトンカツに力を込めていて、分厚く食べ応えがあるようにしているとの事です。
このトンカツの上からは、自家製のドミソースがしっかりとかかっていますね。
このドミソースについても、台湾ではドミソースというものが手に入りにくいため、一からすべて手作りで仕込んでいるとのこと。
具材は入れずにシンプルに仕上げたサフランライスは、香り高い仕上がりでトンカツとドミソースとも相性抜群。
細めのパスタを使ったトマトソースのスパゲティは、玉ねぎとベーコンを具材に使ったスタイル。サッパリとした酸味がある味付けで、分厚いトンカツのコッテリ感とピッタリ合いますね。
水気が他のパーツに混ざらないように、別容器に入ったサラダには、これも自家製というドレッシングが付属されます。ドレッシングに使われているマヨネーズも、台湾のマヨネーズは甘めに作られているようで、日本のものとは違う味わい。
そのため、ドレッシングに入れるマヨネーズから自家製で作られているというのです。

↑付属されてくるドリンク(ホットコーヒーチョイス)とミニデザート。

↑オーナーの鶴田さんと記念写真。長崎の名物料理を台湾で提供されている貴重な方です。
長崎を遠く離れてたどり着いた、台湾は台北市で出会ったトルコライス。
学生街の中にあるお店という事で、学生さんも多く来店されるようですが、サラリーマンの方もランチタイムにやってこられるとの事。
現地の物価状況では、198NTDという価格だと少し高めに感じられるとの事ですが、「日本の料理」は非常に高い人気を博しているようで、多くの方々に愛されているお店のようでした。
親日の国「台湾」で愛されている長崎名物料理「トルコライス」。
これからも台湾の方々に愛される料理を提供し続けてほしい、そんな想いを持ってしまう貴重なお店でした。
■店舗情報■
店名:鶴田屋
住所:台北市中山區大直北安路595巷2弄16號(地図)
営業時間:月〜金は11:30-14:30 / 17:00-21:30
土〜日は11:30-15:30 / 17:00-21:30
店休日:月曜日
TEL:02-2532-0102