【ご注意】今回の記事も非常に長くなっております。
お時間がゆっくりある時にご覧頂けましたら幸いです。
「カステラマニアックス」という言葉が天から降ってきましたが、光の速度で忘れるようにした。神崎です。
時々、こんな風に「謎のキーワード」が舞い降りてくる事がありますが、そのうち半分は実現が非常に厳しいワードだったりする為、できるだけ忘れるようにしています(滝汗
※本当にしませんからね(ぉ
というわけで、今回のトルコライスは、長崎市内より遠く離れて県北の地「佐世保市」へ。
この佐世保市より、さらに船に乗って移動する事1時間、小値賀島へ行ってきました。
この長崎を遠く離れた島に「トルコライス」が存在するという情報を得て、行ってきたのです…が、実は今回の取材は「トルコライス」が目的という事とは別に、もう一つの目的がありました。
それは全国的に有名な面白記事が読めるサイト「デイリーポータルZ」で長崎在住ライターをされている友人の「T・斉藤氏」の取材に同行させていただくということ。
こちらのT・斉藤氏の記事を事前に読んでおくと、さらに背景が読みやすくなるかと思います。
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デイリーポータルZ「
無人島にある日本版ストーンヘンジ「王位石」の謎」
長崎から佐世保へ行き、そこからさらに小値賀島へ。早朝に出発しないと間に合いません。
島散策という事で、本気モードのバッグ2つ持ちで望むT・斉藤氏。
今回のツアーに招聘して頂きました「
おじかアイランドツーリズム」代表の高砂さん。
なんと長崎県外の出身ながら、小値賀島に魅せられて移住されてきた方なのです。
昭和レトロの雰囲気が現代に活きる町「小値賀町」の商店街へ。
トルコライスを提供しているお店は、この商店街の中にあります。
長崎市内を遠く離れて、小値賀島へ。
この小値賀島で「長崎名物:トルコライス」を提供しているというお店が、ここ「喫茶おーがにっく」さん。
小値賀島の商店街の中にあるお店で、トルコライス以外にも「いのしし汁」などの小値賀島の名物料理を提供しているお店みたいです。
期待に弾む胸を押さえつつ、さっそく「喫茶おーがにっく」さんの店内へ。
…が、取材日(月曜日)は「定休日」でした(滝涙
滞在日はこの日だけだったので、涙を飲んで次回のタイミングにかけてみる事にいたします。仕方がないので、そのまま小値賀町の待ち歩き散策を兼ねつつ、別のランチが楽しめるお店へ。
こんな昔の雰囲気が今だに残っている町なのです。これは素晴らしい!
地元民からオススメと言われた「御食事処ふるさと」さん。
今日のランチはここで食べる事にいたしました。
「御食事処ふるさと」のスペシャルランチ(1,000円)
自家製のアジの干物。臭みなどはまったく無く、この塩加減が絶妙で美味!
ブリの刺身が付属。断面の切っつけが語る新鮮度合い。まさにピチピチです。
あらかぶの味噌汁も付属。これで1,000円は安いですよ!
ランチ後は、おぢかアイランドツーリズム理事長の尼崎さんが、小値賀島の隠れたスポットを案内してくれました。※小値賀町歩きツアーとして、後日に正式採用するツアーだそうです。
古い伝承が残る神社などを散策。詳しくは
デイリーポータルZのT・斉藤さんの記事にて。
本日の宿は、古民家を改装した特別仕様の家にて。なんと1軒丸ごと貸切のパッケージ。
船頭さんの家だったという古民家を改装した宿。2階がリビングですが、このセレブ感はいったい…(汗
男性2人コンビで泊まるのは勿体無いほどです。
1階は寝室やお風呂とトイレが。古民家と言っても、そこはしっかりと現代風にアレンジ。
給湯機能などもバッチリ、最先端の装備が整うお風呂。
こんな綺麗な装備だと、女性向けにもいいかも…と思っていたら、やはり東京などの首都圏から女子大生5人組みなどで泊まりに来ているとの事。
リビングがある2階へは、昔ながらの階段で。細かい所に昔の雰囲気を残しつつも、快適に過ごせるように調和が整ってます。
左の奥にあるのが台所。電気調理器具も完備されていて、自炊もバッチリ。
まるでテレビドラマの撮影にも使えそうなリビング。
こんなスペースで珈琲を飲みながら、ゆっくりと雑誌などを読んで暮らしたい…
宿にチェックインした後は、ホームステイの受け入れをされている濱元さんのお宅で民泊体験。今回は夕食を一緒に作って食べるという体験ツアーです。
お世話になった濱元さんの奥さん。小値賀島で農業を営みながら、全国各地から民泊体験の観光客を受け入れている方です。
夕食に飲むアルコール類は自前で準備。小値賀島の地元料理が並んでいきます。
時間も短かったので、下拵えをして頂いていた、白身魚のフライ。小値賀で水揚げされた地モノの魚を使ってます。
料理名は失念。ものすごく美味しかったのですが、メモしておけばよかった…
もやしとトサカ(海草の一種)を、豆腐とゴマ(自家製)、醤油と砂糖などで合えたもの。
これもかなり美味でした。
民泊体験ツアーでは、夕食を一緒に作るのが醍醐味。揚げ物をするT・斉藤氏。
お世話になった濱元さんご一家、おぢかアイランドツーリズムの方と一緒に。
民泊を始める前からも、ご主人は困っている方を家に泊まらせ、ご飯を食べさせていたりしたそうな。(なんて良い人なんだ…
古民家に帰ってきてからは、しばしのチェスタイム。
セレブ気分を十二分に味わいました。
翌朝の朝ごはんは自炊にて。港のスーパーで買った卵が絶大な威力を発してきました。
やはり旅するときには「卵」は必需品ですよ。
本日は小値賀島よりさらに隣の無人島「野崎島」へ。
住民は離島してしまい、管理人の前田さんのみが住んでいるという野崎島。こんな風景が島に着いたとたんに目に入ってきます。写真を撮るには素晴らしい環境!
宿泊は学校だった所を改築した「野崎島自然学塾村」にて。
デイリーポータルZに掲載する記事の取材で「王位石」へ出発。徒歩で3時間ほどの行程です。(BGM:
ドラゴンクエスト「冒険の旅」)
案内してくれるのは「自然塾塾長」の前田さん。野崎島の隅々まで知り尽くしている方です。
野崎島には、野生の鹿が多くいます。そして見られます。「なんか変な生き物がいるぞ」と言われていることでしょう。
目的の「王位石」までは非常に長い道のり。まさしく「ドラゴンクエスト」の世界っぽいです。
大小の石が転がる道を歩き、山を2つ越えないと「王位石」にはたどり着けません。
この第一の関門で体力が無くなり、引き返す人も多いとか。
山の頂上にあった案内板。目的の「王位石」がある神島神社まで0.4kmと書いてますが、その隣に小さく「ウソ」と書いているのがポイント。(本当に0.4kmでは無いとのこと)
途中で休憩を挟みつつ、ようやく「神島神社」へ到着。ここまで長かった…
ついに目的の「王位石」と対面!!(BGM:
モンスターハンター「英雄の証」)
ここで自分たちが「王位」の座に付く資格があるのかを判断して頂きます(違
王位石のふもとまで登っていってから記念撮影。
私がいる場所に行くと、方位磁石が狂ってしまうとの事でしたが、本当に違う方向(石が開いた方向)を刺していました。なんらかの不思議な力が働いている場所みたいですね。
王位石「神崎よ…素質はある。血筋も悪くない…だが、まだ時が熟しておらん。修行を続けよ…」
神崎「うぃっす」
王位石からの帰りも、もちろん徒歩。途中の開けた場所で小休止。
ここ、訪問するタイミングを間違えたら山の向こう側から「ドラゴン」とか出てくるでしょう(汗
「王位石」から帰ってきた後は、村の周りを散策。
誰もいない、綺麗な白い砂浜の海岸を眺めたり、野崎教会を見に行ったりしてました。
周りが暗くなってきたら、危険(猪などが出没する、明かりが無い)なので外出は禁止。
部屋でビールを飲みつつチェスに興じます。
しかし、この場所は時間の流れが非常にゆっくりとしてますね。(時間軸がこの島だけ違うような感覚に陥るほど)
パソコンや携帯などの電子機器と切り離され、昔ながらのゆっくりとした時間が過ごせます。
夕食と朝食は自然学熟村で自炊。ここでも小値賀島で購入した卵が絶大なる威力を発揮してました。(写真は朝食の様子)
野崎島に別れを告げ、小値賀島を経由して佐世保へ。
私の目的だった「トルコライス」に出会う事は出来ませんでしたが、神秘的な空気を感じる「王位石」を訪問でき、また小値賀島の心優しい方々との触れ合いが、心癒されるひと時をすごせました。
昭和レトロを現代に残す島「小値賀島」。
また、時間の流れがゆっくりと流れる無人島「野崎島」。
パソコンやらインターネットやら、スマートフォンにSNSと、時間に追われて生活する現代人が忘れていた、自然の時の流れに身を任せるという、人間が本来持つ生活パターンを思い出したような気がします。(半年ぶりにゆっくりと眠れた事も事実。まさにITデトックス効果が絶大!)
現代的な生活に疲れてしまった方、この島を一度訪れてみることをオススメいたしますよ。
※私もまた後日、トルコライスを食べにこの島を訪れてみます。
■取材協力:
おぢかアイランドツーリズム